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SHANE MACGOWAN & THE POPES 「THE SNAKE」     1994

 写真のジャケはオリジナル盤のものです。再発分はシェーンの上半身裸、もしくは
その顔部分のみのジャケとなります。

 ポーグスのリーダーがポーグスから解雇され、腹いせに作ったのが、このポープスです。(笑)
しかしまぁ、ポーグスにポープス...音的にもポーグスでやってたアイリッシュ・トラッドと
パンクを抱き合わせたようなサウンドをベースにしています。
ですから、ポーグスのアルバムと言われてもまったく違和感がありません。

 元々、ポーグスのサウンドに、疾走感と、時折「ハッ」とさせられる美しさとのギャップが
好きだったワタシですが、本作もそんな期待を裏切ることなく展開されています。
若干、ポーグスよりもロックぽいインスト・パートが増えたような気もしますが。

 俳優さんのジョニー・デップが「奇妙なギター・ノイズ」とクレディットされていますが、
果たしてどの曲でギターを弾いてるのでしょうか?一説によると、
「That Woman's Got Me Drinking」という噂もありますが、確認できてません。

 お得意のアイリッシュ・バラード「The Song With No Name」のような郷愁を誘う曲や
スピード感溢れるアイリッシュ・トラッド風の「Aisling」等が彼らの魅力でしょう。
また、ジェリー・ラファティ作の「Her Father Didn't Like Me Anyway」なども
カヴァーしています。

 反面、「I'll Be Your Handbag」などのようなロックン・ロール・スタイルの曲や
ブラスをフィーチャーしたロック・チューン「A Mexican Funeral In Paris」も
なかなか新鮮で面白いです。

 なお、再発分のCDにはシニード・オコナーとデュエットした曲など、数曲が
加えられているようです。