『神話は眠らない。
90年代のアメリカン・ヒーロー、全米で3000万枚以上を売る男。
8ヶ月の充電期間を終え待望の第6弾アルバム到着!』
ガースのアルバムの構成としては、ドラマチックな面が影を潜め、軽めのリズムを
前面に打ち出した内容となっています。
ミルトン・スレッジをはじめとするドラムス&パーカッションのリズムがその要因のひとつでしょう。
そのリズムが原因なのかな?と思いつつ聴き進めると、
バラード調の「ONE NIGHT A DAY」、これもどこか軽いんですよ、唄い方が。
ジム・ホーンのサックスで上手くまとめあげてるけど、やっぱり軽いんだよね。
曲毎のメリハリが希薄というか、決して出来が悪いわけではなく、
逆に曲の素材の良さが覗える内容になってると思いますよ。
ブルーズ調の「Kickin' And Screamin'」も渋くていいし、
NO.1に輝いた「Ain't Going Down」のようなステージ栄えする大ヒット曲もあるし、
特に「Ain't Going Down」の後半のハーモニカとギターの掛け合いは素晴らしい!
また、ジェリー・ダグラスのドブロ入りの「The Red Strokes」や
ジェリー(ドブロ)、ベラ・フレック(バンジョー)、サム・ブッシュ(マンドリン、フィドル)
が参加した「Callin’Baton Rouge」あたりも聴きモノです。
ガースのアルバムとしては珍しく全体的に派手さはないものの、穏やかに楽しめるアルバムです。