The Legacy of TURLOUGH O'CAROLAN」 1987-1996
ターロウ・オキャロランと読むのでしょうか?17~18世紀に生きたアイルランドの
ハープ奏者で、若い頃に失明してからハープを始めた人(男性)のようです。
そのオキャロランの作品をトリビュートしたものです。
多分、オキャロランのオリジナルはハープだけで演奏されたものではないかと思いますが、
このトリビュートでは、ギターやピアノ、ヴァイオリン、オーボエなど
多彩な楽器で演奏されています。
彼が失明後、ハープを学び、貴族の屋敷を訪れて演奏してまわったのですが、
ある貴族に、「お前のハープはなっとらん!」と指摘され、課題曲を与えられてしまいました。
それが「地元の妖精伝説をテーマに作曲しなさい!」ということでした。
その課題から生まれたのが、デビュー曲の「Si Bheag, Si Mhor」という曲で、
ここではウィリアム・コウルターが鉄弦のギター・ソロで演奏しています。
これがまた、たまらなく優しい響きでいいんだなぁ。
これのハープ・ヴァージョンてどんな感じなんだろう?
彼の演奏スタイルは、ハープの弦を真鍮のワイヤーで叩く奏法なのですが、それを真似た
アン・ヘイマンの「The Hawk Of Ballyshannon」、これまた金属的な響きの
不思議なサウンドです。