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PAUL SIMON 「PAUL SIMON」     1972

『S&G解散後、ポール・サイモンが世に問うたソロ・デビュー作。
エスニック・ミュージックの見事な導入が光る!
大ヒット曲「母と子の絆」「僕とフリオと校庭で」収録!』

 これを「ソロ・デビュー作」と呼ぶには異論もあるのでしょうが、サイモン&ガーファンクルを
解消し、新たにポール・サイモンとして再スタートした、という意味合いの「デビュー作」とも
言えるかも知れませんね。

 たしか「解散しました」という宣言は、この時点では無く、このソロ・アルバムがリリース
された時、「あ~、やっぱり解散したんだ」と思い知らされましたっけ。
と同時に、「へぇ!?ポールって、こんなことやりたかったんだ...。」と、
意外な音楽性にもビックリしたのを覚えています。

 当時「レゲエのリズム」とかって話題になったヒット曲「母と子の絆」なんかも、
今なら「レゲエ云々」と騒ぎ立てるほどのリズムでもない...と、
冷静に聴いてしまう自分を見つけたりもできます。(笑)

 ソロ作品という意味では、「ダンカンの歌」のほうが好きで、ロス・インカスの音色が
”あの曲”を思い出させますが。あとは「いつか別れが」とか、「お体を大切に」、「休戦記念日」、
そしてステファン・グラッペリと念願のレコーディングをする為にパリまで行った
「ホーボーズ・ブルース」などの曲は、リズムを強調した比較的バンド・サウンドのイメージの「母と子の絆」や「僕とフリオと校庭で」よりも好きでしたね。

 シンガー・ソングライター、ポール・サイモンの素晴らしい再出発アルバムでした。