前作の「ON THE BORDER」からドン・フェルダーが加わり、サウンドに厚みが増した
イーグルズですが、本作を最後にオリジナル・メンバーのバーニー・リードンが脱退します。
本作からは「One Of These Nights」「Lyin' Eyes」「Take It To The Limit」が
大ヒットしました。特にディスコ調のビートを取り入れた「One Of These Nights」は、
軽快なリズムに対し、わざとそう叩いたのか、あるいは、このビートに乗り切れなかったのか、
ドン・ヘンリーの妙に重いドラムスが印象的です。
当時、二十歳そこそこのワタシは、この「One Of These Nights」のフェルダーの
ギター・ソロなんかが好きで、ディスコ調のリズムはあまり意識しなかったのですが、
以後、歳を重ねるにつれ(特にディスコ全盛期の頃)このリズムと、後半のヘンリーのファルセット
が鼻につくようになっちゃいました。(笑)
オヤジになってからよく聴く曲は、リードン作の「Journey Of The Sorcerer」と
「I Wish You Peace」です。特にリードンのバンジョーをフィーチャーし、ストリングスを
かぶせて、ドラマティックに展開されるインスト「Journey...」は素晴らしいですね。
途中、リズムが三連になったりするところも好きです。
また、アルバム最後を飾るリードンの「I Wish You Peace」も本当に最後になっちゃいました。
彼特有のカントリー・フレイヴァーはありませんが、切々と唄いあげられたバラードもいいですね。