母親ナオミとのJADDSから独立した娘ワイノーナのソロ・デビュー作です。
ジャッズ時代よりもロック寄りのサウンドに仕上ってますが、離れて行ったジャッズ・ファンも
けっこういたとか...。でも本作からはディヴ・ロギンス作の「She Is His Only Need」
「I Saw The Light」「No One Else On Earth」の3曲がチャート1位に輝き、
ついでに「My Strongest Weakness」も4位となりました。アルバムも92年の
カントリー・チャート1位を獲得したようです。
「What It Takes」などは、そのまんまボニー・レイットあたりが唄ってもおかしくないような
ロック・チューンで、84年のジャッズ結成からすでに8年も唄いつづけているので
歌唱力もあり、ロック・チューンも良し、またバラードなんかも良し、のすべて良し!
後年、ECの「Change The World」やフォリナーの「I Want To Know What Love Is」
なんかも自分のスタイルにして唄っちゃうスケールの大きさの片鱗がすでに覗えます。
「No One Else On Earth」もロック・チューンなんですが、これは、売れるはずですよ。
この路線で、ジャッズ以外の新しいファンもかなり取り込んだのではないでしょうか。
バラード調の「It's Never Easy To Say Goodbye」や、ちょっぴりゴスペル風の
「Live With Jesus」など、レパートリーの間口も広く、ジャッズ時代にできなかったことを
ソロになって、積極果敢にやってる、って感じですね。
WYNONNAを「ウィノナ」と読む向きもあるようですが、ワタシは「ワイノーナ」とUS風に
読むことにしています。(笑)