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V.A. 「ALL THE BEST FROM PORTUGAL」

 ブラジリアン・ミュージックにも「サウダーヂ」という曲がありますが、
この "SAUDADE" というポルトガル語、ブラジルの"サウダーヂ"に対し、
"サウダーデ"とか"サウダード"と発音されるようです。

 意味は、ひとことで言うと「もはや手の届かなくなってしまったものを思う気持ち」
ということらしいのですが、これだけでは意味を成さないほど複雑な単語のようです。
つまりポルトガル語にしかない、いくつかの感情が重なり合った言葉で、
あるポルトガル語辞書には
 「ノスタルジックで、同時にやわらかい想い、
 遠い、あるいはなくなった人々や物事に対する想いで、
 それらをまた再び見たいという望みを伴う」・・・これが「SAUDADE」
と書いてあるそうです。

 元来、「孤独」を意味するラテン語が語源らしいのですが、その「孤独」が
ポルトガル語の中で変化するうちに複雑、微妙な感情のニュアンスを注ぎ込まれて
翻訳できないことばになってしまった...という難しいお話です。

 本CDにも「SAUDADE」という曲が収録されていますが、子供が歌っている歌で、
亡くした親に対する想いを唄ってるのでしょうか。(クレジットや詞がないので
まったくわかりません)