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PAUL WINTER 「EARTH ; VOICES OF A PLANET」     1990

『「地球の日」に向け、7つの大陸と大洋への賛歌を謳う。
世界各地のミュージシャンや動物とのコラボレーションによる
ポール・ウィンターの最新作。』

動物や風、川の音など、自然界とセッションする男、ポール・ウィンターの
「地球へのオマージュ」ともいえる作品です。
本作は地球上の7つの大陸と大洋をテーマにしたもので、
これぞ文字通り「ワールド・ミュージック」ですよね。

 このCDは廃盤なのですが、手持ちの国内盤にはシェス・ライリーという人のライナーの和訳が
載っており、各大陸の自然状況や抱えている問題などが詳しく書かれています。
ただ、録音データや参加アーティストのクレジットがまったくなく、詳細は不明です。

 キリン・ビールのCMに使われた「ラヴ・スピン(RUSSIAN GIRLS)」、
「ビール工場のビールを飲んだことがありますか?」とかいうナレーションの入るCMじゃなかったか
と思うのですが、コーラスは前作「EARTH BEAT」のロシアの合唱団ではないか?と思われます。
これがまた、印象的なフレーズのコーラスに(ちょっとアフリカンを思い起こさせる)
ポールのソプラノ・サックスやピアノ・キーボードがからみ、大変美しいメロディを構築しています。
旧ソ連の広大な自然(森林、砂漠、山岳地帯...)の厳しい自然や生態系とこの美しいメロディとの
ギャップが不思議と気にならない楽曲です。

 ポール・ウィンターの信条でもある「Beauty will save the world」が感動的に表現された
作品です。