『熱き夢と理想の実現!
ジャズ・スタンダードのミュージック・メイカー、ゴルソンが
自ら「ウィスパー・ノット」他を快演。
"ジャズテット" 結成2年前にアート・ファーマーとの共演を遂げた、
記念すべきニューヨーク・セッション。』
ガレスピーのバンドにいたゴルスンが解散直前に吹き込んだ自身名義のアルバムで、
アート・ファーマー(tp)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバーズ(b)、
チャールス・パーシップ(ds)といった面子が中心となっています。
ワタシの大好きなA-2「Whisper Not」、シンバルのあとのイントロの不協和音、
この聴き手を一瞬、不安におとしめる不協和音のあとに、あのような美しいメロディが
続くとは、誰も想像しなかったでしょう。ゴルスンの作品のなかでは「I Remember Clifford」
と並んで、再演の最も多いナンバーです。ファーマー&ゴルスンに加え、ジジ・グライス(as)、
サヒブ・シハブ(bs)、ジェイムズ・クリーヴランド(tb)、ジュリアス・ワトキンス(frh)らが
作り出すハーモニー、この美しさにはただただ絶句するのみ...。
また、B-2「Blues It」でのファーマーのソロ、あとに続くゴルスン、チェンバーズ、
ケリーのソロも素晴らしく、単純なテーマをハーモニーの妙と、各人のソロによって
変化のあるものにしています。
B-3「You're Mine You」のバラードもいいし...、すべて良し!