「SINGLES」と題されたこのアルバム、A面は大瀧さんの2枚のシングルと細野さんの1枚のシンル、
B面ははっぴいえんどの3枚のシングルという構成です。
データ的には、B-1「12月の雨の日」はアルバム「ゆでめん」よりも10ヶ月後の録音、
B-2「はいからはくち」はアルバム「風街ろまん」よりも3ヶ月前の録音、
またA面の大瀧師匠の「恋の汽車ぽっぽ」「それはぼくじゃないよ」「五月雨」は
氏のアルバム「大瀧詠一」に収録されているのとは別ヴァージョン、おまけに
「空飛ぶくじら」はアルバム未収録...と、
今でこそ、シングルとアルバムが別ヴァージョン(別リミックス)は当たり前ですが、
当時の日本の音楽シーンにあって、このように別のヴァージョンで発表するのは珍しかったのでは
ないかと思います。というか、「リミックス」という概念はまだ無かったと思います。
特に「12月の雨の日」はアルバム「ゆでめん」収録ヴァージョンは、イントロにドラムスが前面に出ており、シングル・ヴァージョンはテンポが速く、ヴォーカルにかぶさるギターのトーンも
かなりこもったトーンで、よりCSNぽい(スティルスぽい)音色になってます。
このあたりの聴き比べの作業は面白いですね。