フェアポートの4枚組BOX 「FAIRPORT UNCONVENTIONAL」に同梱の葉書を
英国のFree Reed社宛に送ると非売品のCDが無料で送られてきます。
内容は、フェアポートが毎年開催されている「CROPREDY FESTIVAL」に出演した際の、
同窓会ライヴ(このステージで再結成される)や、他のミュージシャンとのコラボなどが
収録されています。
脱退したリチャード・トンプスンが加わった音源や、ゲイリー・ブルッカー(プロコル・ハルム)、
ラルフ・マクテル、アンディ・フェアウェザー・ロゥ(クラプトンのバンドでお馴染み)、
ロバート・プラント(ZEP)、イアン・アンダースン(ジェスロ・タル)、ロイ・ハーパーらと
一緒に演奏したトラックが収録されています。まさに「THE BEST AND THE GUESTS」ですね。
ハイライトはいくつかあると思われますが、
特に興味深いのはゲイリー・ブルッカーが加わった「青い影」でしょう。
90年のフェスのポスターにはゲイリーの名前は刷られていないので、
飛び入りで参加したのでしょうか。
イントロのあのオルガンのフレーズは、デイヴ・スウォーブリックのフィドルにとって替ってます。
ちょっとゲイリーのヴォーカルが上ずってますが、貴重な音源であることは間違いないでしょう。
この90年のポスターには「THE BOOTLEG BEATLES」なるバンドの名前も。これも気になりますね。
また89年のステージではジェスロ・タルのイアン・アンダースンがフェアポートの名曲
「Matty Groves」を唄ってます。きっと「案山子フルート」も披露してるのでしょう。
ポスターにはマーティン・バレの名前がクレディットされてますので、
マーティンのバンドにイアンが参加していて、フェアポートと共演したのでしょう。
フェアポートとタルは人的交流がかなり激しかったので、もはや「義兄弟バンド」とも言えるのかな?
また99年のステージでは、マディ・プライヤーやジャッキー・マクシーらによる
アカペラの「Some Old Salty」が収録されており、
フェスならではの顔合わせ企画とも言えるでしょう。
このクロップレディ・フェスはフェアポートがホストを務めるコンサートで、
いわゆる同窓会コンサートみたいなもので、その都度、リチャード・トンプスンやら
卒業生が加わった楽しいコンサートです。
過去にラルフ・マクテル、バート・ヤンシュ、スティーライ・スパン、フラーコ・ヒメネス、
チキン・シャック、クライマックス・ブルーズ・バンド、アルビオン・バンド、ロイ・ウッド、
オシビサ、ジャッキー・マクシーズ・ペンタングル、インクレディブル・ストリング・バンド、
イアン・マシューズ、エイモス・ギャレット...などの名前もあり、「クロップレディ・BOX」も是非購入したいと思います。