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STUFF 「MORE STUFF」     1977

 「STUFF」の翌年に制作された2ndアルバムです。
全体的にはR&B、ソウル色の強かった1stに対し、2本のギターがちょっと引っ込み気味で、
逆にキーボードが前面に出たクロスオーヴァー・サウンドに仕上がっています。

 カウントの掛け声で始まるA-1「This One's For You」に顕著なように、
ティーのピアノ&オルガンが大きく主張しているのに対し、ゲイルのギターのなんと控え目なこと!

 デュプリー&ゲイルのツイン・ギターをお望みの向きには、A-3「Subway」でキマリでしょう。
デュプリーのテレキャス・サウンドと、ねっとりしっとりのゲイルのフルアコ・サウンド、
なかなかかっこいいトラックです。

本作ではヴォーカルをフィーチャーしたトラックが2曲もあり、
ゴードン・エドワーズのダミ声A-4「Love Of Mine」と
リチャード・ティーのB-4「Need Somebody」で、
どちらもインスト・バンドという先入観をもって聴くと、けっこう意外ですが、
別になくても良かった? 味があるけど、上手いわけでもなし...。

 ツイン・ギターを楽しめるもう一曲、B-1「Honey Coral Rock」、
テーマが終わりリズムが変わって、ゲイルのソロが始まります。ワン・パターンのソロですが
これがまたゲイルの存在感なんでしょうね。バックのガッドのドラムスもカッコいいし、
何より終盤のデュプリー&ゲイルの掛け合いもSTUFFらしいです。

 ボク的には当時のクロスオーヴァーの一つの流れといってもよい
ヴォーカルをフィーチャーした本作よりは、R&B色の強い1stのほうが
好きでしたね。