『90年代の幕明けを飾る作品でありながら
彼の死によってラスト・アルバムとなってしまった
通算11枚目のスタジオ・アルバム。
これまでのキャリアを総括しつつ、アコーディオンやホーン・セクションら、
かつてないほどのゲストを迎えて新境地を目指した意欲作。
「ゴースト・ブルース」「天国の門」など死を暗示させるような曲も多く、
胸を締め付けられる。』
上のコピーにもあるように、死を暗示させるかのような曲や、
故人(アレクシス・コーナー、サン・ハウス)に捧げた曲など、
今となってはどこかしら切ない内容です。
反面、彼のルーツであるブルーズをベースに、ケイジャン風や
ケルティック、カントリー・ロック調など、多様な音楽性も披露した作品です。
「Gohst Blues」でのアコギのバッキングにスライド・プレイ、
そしてマーク・フェルサムのハーモニカがトレイン・ソング風の
小気味良いサウンドを作りあげています。