『ロリーが常にレコード盤に収めることを念頭に置いて
これらの曲をレコーディングしていた・・・ドネル・ギャラガー』
アルバム・タイトルの「DEUCE」とは、テニスなどで同点になった時、
先に先取したほうが勝ち、という「ジュース」の意味です。
デビュー・アルバム「RORY GALLAGHER」は第3期テイストのような感覚で、
同年にリリースされた2ndアルバム「DEUCE」はスタジオ・ライヴ的な作りで、
これは後のロリーのアルバムに引き継がれていきます。
ライヴでのテンションをスタジオで記録したい、というスタンスだったのです。
本作では「Whole Lot Of People」「In Your Town」「Crest Of A Wave」
などでのスライド・プレイが圧巻でしょう。
テイスト時代は粗削りな部分が魅力でしたが、ソロ1st~2ndと、
表現力の幅も広がり、当時23歳、史上最強のトリオ(ワタシ的にはクリームを
凌ぎ、ジミヘンと肩を並べる)でした。
なにしろ、クリームのギタリストなんぞとは違い、唄えるギタリストですから。
それにしても紙ジャケCDのライナーを担当された某氏、
いくつか間違いがありますよ。