『ソニー・クラークの名曲「クール・ストラッティン」「ブルー・マイナー」
をファーマーがフランク・モーガンを迎えたクインテットで再演!』
邦題はアート・ファーマー~フランク・モーガン・クインテットの
「クール・ストラッティン」。この曲名を邦題にしたい気持ちは
よ~くわかりますよ。(笑)なんせ日本人好みのブルーズですから。
40年代末に、LAのセントラル・アヴェニューのいろんなクラブで
演奏していたファーマーとモーガンが40年ぶりに再会し、作ったライヴ盤です。
ファーマーがあのソニー・クラークの「クール・ストラッティン」で吹いたのは
30歳、今回の再演は61歳と、まさに円熟の境地です。
「クール・ストラッティン」での、たどたどしく、それでいてファンキーな
ルー・レヴィのピアノのあとのファーマーのミュート・プレイはゾクゾクと
きちゃいますよ。まさかミュートでくるとは思わんかった!
どうしても「クール・ストラッティン」や「ブルー・マイナー」に
耳が傾いちゃいそうですが、モーガン抜けの「エンブレイサブル・ユー」での
ファーマーのリリカルなフリューゲル、そして、ファーマー抜けのバラード
「ドント・ブレイム・ミー」でのしっとりとした艶やかなモーガンのアルトも
素晴らしいです。