ボズのアルバムを1枚挙げるとするならば「SILK DEGREES」あたりが
チョイスとしては一般的でしょうが、ワタシはこの「DOWN TWO THEN LEFT」が
たまらなく好きでして...。
ボズと言えばAORやブルー・アイド・ソウルという括りで語られてしまった時代も
たしかにありましたが、ワタシはボズのR&Bテイストよりも、むしろハードな側面が
好きでした。このアルバムで例えるなら、A-2「Hard Times」や
B-3「Gimme The Goods」のような。「Hard Times」のエンディングの
ボズ自身が弾くギター・ソロ、決して派手さはないけど味があって好きです。
ただ、この曲、A-1「Still Falling For You」とA-3「A Clue」の間に
置くにはちょっと重過ぎ?って感じもしますが。
A-3「A Clue」の甘すぎるメロディ、なかなか好きになれませんでしたが、
転調して入るスティーヴ・ルカサーのギター・ソロで「ハッ!」と目が醒めます。
同じくルークのソロが聴けるB-3「Gimme The Goods」、これも
どこかスティーリー・ダンをハードにしたような感じのサウンドで、
ブラスもうまく配し、ルークのギター・ソロの組み立てもお見事!