『リリカルでウォーム。フリューゲルの名手が聴かせる珠玉のバラード。』
日本のレーベル、"イースト・ウィンド" が、日本から世界に発信した
レコードです。
選曲も日本人好みにしたようで、バラード中心の構成にも賛否両論あったようです。
特にミシェル・ルグランの映画音楽「おもいでの夏」はアートが知らなかったらしいのですが、
フリューゲルの柔らかいトーンで見事にヨーロッパの香りを表現しています。
アートのまったく知らなかった曲がアルバムのタイトル・チューンになってしまい、
しかも一番の出来となったことも皮肉な事実です。
また「カーニバルの朝」でのボサノヴァ風に始まり一転してジャジーなアドリブ、
そしてカーニバルの余韻を残して寂しげに終わるエンディングなど、
構成も素晴らしいものとなっています。