『盟友ダニー・トンプソン(ex-ペンタングル)も含むフル・バンド編成で、
久々にトンプソンのエレクトリック・サイドが全開になった会心の傑作!』
本作のテーマは「戦い」で、「政治的な戦争、家庭内の戦争、恋愛関係の戦争」
について歌ったものです。
今回は訳詞付きの日本盤を買って良かったと思いました。
五十嵐正氏が対訳を担当されてますが、RTのウェブサイトなどもかなりこまめに
チェックなさっており、例えば「Dad's Gonna Kill Me」などはタイトルだけ見ると
虐待されパパに殺されそうになる子供の歌か?と思っちゃいますが(笑)
実は「Dad」は「バグダッド」のことなんですね。訳詞がなかったら何が何だか
わからないままに聴き過ごしてしまうところでした。
サウンドの方も、前作「FRONT PARLOR BALLAD」はアコースティック・アルバム
だったのに対し、本作は全編エレクトリック・サウンドで、RTお得意の
ロックンロール・スタイルの「Bad Monkey」なんかはブラスも入り、
RTのあの変態ぽいギターも久々に聴けます。
いつもながらに感心するのですが、駄盤もなし、駄曲もなし、
ホント素晴らしいアーティストです。