『黄昏の温もりが心を癒す・・・
ハートフルなサウンドが紡ぐギタリストが辿り着いた安らぎの世界。
オーケストラをバックにオットマーのギターが歌う。
プロデュース:オスカー・カストロ・ネヴェス。』
初めてこの人の作品を聴いたのは93年の「THE HOURS BETWEEN NIGHT+DAY」
でした。「Mercy Mercy Me」や、ピーター・グリーンの「Albatross」なども
フラメンコ風味でカヴァーしており、かなり好きなアルバムでした。
当時、彼に関する情報がなかったし、輸入盤でしか聴くことができず、
フラメンコ・スタイルのスパニッシュ系のヒトだと思ってました。
ところがどっこい、中国系ドイツ人とハンガリー人の血を引いているのです。
本作はスパニッシュな香りは薄く、ストリングスをバックにクラシックの
楽曲を演奏しています。サティの「ジムノペディ第一番」やラヴェルの「パヴァーヌ」
などもカヴァーしており、かなりメロディを大事にした仕上がりで、
ストリングスもオーヴァー・プロデュースにならない程度に鳴っており、
ちょっとイージー・リスニングぽいところもありますが、
かなり丁寧なギターの音色が魅力です。
クラシック・チューンも良いですが、オリジナルの「Bombay」は
昔の「NIGHT+DAY」あたりのサウンドを彷彿とさせ、組曲風の作りの
きれいな曲で気に入ってます。