『アコースティック・ギター6本で再現するビル・エヴァンスの世界。
スーパー・ギタリスト、J.マクラフリンが永年の夢を遂に実現させた。』
上のコピー文章の「ギター6本」トハ、エイグェッタ・カルテットのアコギ4本と
マクラフリンのアコギ、そしてヤン・マレッツのアコ・ベースという構成です。
ここでのマクラフリンは、ジャズ・ギタリストというよりも、クラシックの
ギター・アンサンブル(5本のギターはすべてナイロン弦)の型の中でのプレイで、
トリオでの弾きまくりジョンとは違った趣を見せています。
やっぱりビル・エヴァンスと言えば「Waltz For Debby」、このイントロを
聴くと、誰もが「え!?これギターの音?」と思わず唸っちゃうでしょう。
このアルバムを作るにあたってマクラフリンは曲の意図を維持しながら、
前向きなインプロヴィゼィションを展開し、そしてエンディングでは
自然にビルの原曲に近づけるような工夫をしたかのように計算され尽くした
音になったと思います。