イメージ 1

V.A. 「i TANGO VIVO ! ブエノスアイレスの夜」     1997

 『バンドネオン、災いと愛のささやき・・・
蛇腹が息を吐き出す度に身体がからまりあう・・・
痛みを持った思いが押さえきれずに目覚める・・・
ずっとずっと裸でダンス、シャンパンに飲まれた夜のリズムの中に・・・
そしてどこか遠くから聴こえる手回しオルガンの哀愁の音が私の悲しい心に染み透る・・・』

 ドイツのWINTER&WINTERというレーベルから出たもので
ボンバを通じて日本でも発売されたものです。厚紙で作られたジャケットに、
セピア・カラーの写真ブックレットが付いています。

 ブエノスアイレスのタンゴ酒場の様子を録音したもので、客の声や食器の音なども
入り、まさに下町のタンゴ・バーの客になったような臨場感です。
オルケスタ・スタイルのものから、バンドネオンのみをバックに唄われたものまで
いろんな編成が収録されており、「ピアソラ没後5年」の1997年のタンゴ・ブームを
知るに格好のコンピです。下町の酒場ですので、著名なミュージシャンはなく、
ほとんどがハウスバンドのようです。

 どうも、ペルーやアルゼンチン、ブラジルなどの楽器やメロディは、
日本人の琴線をくすぐるようです。ワタシもくすぐられっぱなしです。