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THE CRUSADERS 「SOUTHERN COMFORT」     1974

 『話題のギタリスト、ラリー・カールトンを正式メンバーに加えたクルセイダーズが、
彼らの音楽の物質を見事に表出した5枚目の2枚組最高傑作アルバム!』

 前作「SCRATCH」ではゲスト・プレイヤーだったラリー・カールトンが
正式にメンバーとして迎えられました。なにしろ、ジョー・サンプル、
ウィルトン・フェルダー、ウェイン・ヘンダースン、スティックス・フーパーの
4人は14歳の頃から一緒にプレイし続けており、そんな鉄壁のクァルテットに
白人ギタリストが収まったのですから。

 このテキサス出身の4人とラリー・カールトンが繰り広げるテキサス・ファンク、
A-2「Greasy Spoon」やA-3「Get On The Soul Ship」、
B-3「Southern Comfort」のように、ベースも弾いちゃったウィルトン・フェルダーが、
このテキサス魂の要だったのではないでしょうか。彼がはじき出す、ゆったりとしていて
アーシーなリズムは、そのグループ名から「JAZZ」がとれたクルセイダーズの
ジャズとR&B、ファンクと文字通りクロスオーヴァーさせた心地良い音楽でした。

 それにしてもタイトル・トラック「Southern Comfort」、このゆったりとした
テキサス・ファンキー・バラードとでも言いましょうか、まさにウィルトンの
独壇場で、本アルバムはジョー・サンプルやラリー・カールトンよりもウィルトンが
かなり目立っております。