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THE JEFF HEALEY BAND 「SEE THE LIGHT」     1988

 『"これはギター奏法の革命だ!!" 
「ギター魔術師」の称号を得たジェフ・ヒーリー衝撃のデビュー・アルバム。』

 盲目のジェフは3歳の時からギターを手にします。
ギターを抱えて弾くのではなく、ラップ・スティールのようにひざの上に置いて、
左手はネックを握るのではなく、キーボードのように指で押さえて弾きます。
この奏法を映像で観たことがない人は、彼の音を聴いても、さほど感動しないでしょう。
そんなジェフ・ヒーリーのデビュー・アルバムです。

 あのスティーヴィー・レイ・ヴォーンをして「革命的なスタイル」と言わしめ、
またBBキングに至っては「こんなプレイ・スタイルはいまだかつて見たことも
聴いたこともない!このままいけば、SRVやスタンリー・ジョーダンはもちろんのこと、
この俺をも凌ぐギタリストになれるさ」と大絶賛したというハナシです。

 興味深いのはジョン・ハイアットの曲を2曲も取り上げていることでしょう。
「Confidence Man」と「Angel Eyes」、特に「Angel Eyes」でのハズシのない
ギター、音に敏感な彼ならではの仕上がりで、逆にいうとスリリングな要素に
欠けるような気もしますが、あの奏法からこの音が出ている、と思うと驚きです。
またフレディ・キングの「Hideaway」はブルーズブレイカーズ時代のクラプトンの
プレイをモデルにしていると思われますが、これまた、あの奏法でクラプトンと
同等なプレイに仕上がってるわけですから、もう空いた口が塞がりません。
極めつけはタイトル曲「See The Light」、歌詞といい、そのプレイといい、
素晴らしすぎる!! 絶句...