『"これはギター奏法の革命だ!!"
「ギター魔術師」の称号を得たジェフ・ヒーリー衝撃のデビュー・アルバム。』
盲目のジェフは3歳の時からギターを手にします。
ギターを抱えて弾くのではなく、ラップ・スティールのようにひざの上に置いて、
左手はネックを握るのではなく、キーボードのように指で押さえて弾きます。
この奏法を映像で観たことがない人は、彼の音を聴いても、さほど感動しないでしょう。
そんなジェフ・ヒーリーのデビュー・アルバムです。
あのスティーヴィー・レイ・ヴォーンをして「革命的なスタイル」と言わしめ、
またBBキングに至っては「こんなプレイ・スタイルはいまだかつて見たことも
聴いたこともない!このままいけば、SRVやスタンリー・ジョーダンはもちろんのこと、
この俺をも凌ぐギタリストになれるさ」と大絶賛したというハナシです。
興味深いのはジョン・ハイアットの曲を2曲も取り上げていることでしょう。
「Confidence Man」と「Angel Eyes」、特に「Angel Eyes」でのハズシのない
ギター、音に敏感な彼ならではの仕上がりで、逆にいうとスリリングな要素に
欠けるような気もしますが、あの奏法からこの音が出ている、と思うと驚きです。
またフレディ・キングの「Hideaway」はブルーズブレイカーズ時代のクラプトンの
プレイをモデルにしていると思われますが、これまた、あの奏法でクラプトンと
同等なプレイに仕上がってるわけですから、もう空いた口が塞がりません。
極めつけはタイトル曲「See The Light」、歌詞といい、そのプレイといい、
素晴らしすぎる!! 絶句...