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JOHN FAHEY & HIS ORCHESTRA 「OF RIVERS AND RELIGION」     1972

 ジョン・フェイヒィというとちょっとフリーぽいところもあるし、
実験音楽ぽいところもあり、その反面、ジャズやトラッド、ブルーズや
オールド・タイムなどのポピュラー・ミュージックをかなりのレヴェルで
消化している、ちょっと捕らえどころのないギター・ミュージック、
というイメージを持ってましたが、本作はただ単に「ノスタルジック・ミュージック」
として聴いてもかなり楽しめます。

 アナログ時代にはA面が「RIVERS」、B面が「RELIGION」だったのでしょう。
「RIVERS編」の1曲目「Steamboat」、ワイゼンボーンとダブルベースの音が
スティームボート(蒸気船)が河をゆっくりと進む情景が浮かんできます。
この「RIVERS編」の4曲はすべて知らず知らずのうちに頭の中で河の情景を
映像化してしまっている自分に気が付きます。それがフェイヒィの狙いなのでしょうか。

 ただ彼の意図するところはそんな簡単なものではないことは充分承知しているのですが、
私の貧困なイメージで音を頭の中で映像化するだけでも楽しめるアルバム。

 これは「お薦め!!」です。