今でも「マクラグリン」と書いてしまいそうです。70年代に紹介された時は
「マクラグリン」という表記でした。ジャズ界では「マクロゥリン」でした。
トニー・ウィリアムズのライフタイム、マイルス・バンド、そしてソロ「DEVOTION」
を経て発表したアルバムで、まさにマハヴィシュヌ・オーケストラ結成前の記録です。
後のマハ・オーケストラのメンバーのビリー・コブハム&ジェリー・グッドマン
に加え、ディヴ・リーブマン、チャーリー・ヘイデン、アイアート・モレイラ、そして
タブラ・プレイヤーとタンブーラ・プレイヤー(ジョンの奥方です)という、
後のマハ・オーケストラとシャクティをミックスしたような布陣です。
20分に及ぶ「Peace One ~ Peace Two」は、インドぽいエッセンスをベースに
グッドマンのヴァイオリン、リーブマンのフルートとソプラノ・サックス、
マクラフリンのギターが、静かに展開されます。この静けさがたまりません。
あとの8曲はマクラフリンのアコギ一人二重奏ですが、この70年と言う
「ジャズ・ロック」が全盛だった時代にこれだけのアコギ・プレイをしてたんですから
ジャンゴもビックリ!?とにかくこの頃のマクラフリンはスピリチュアルで、
どれも素晴らしいプレイです。