『ロックとネイティヴ・アメリカン・ミュージックのクロスロードにて。
元ザ・バンドのりーだーでありネイティヴ・アメリカンの血を引くロビー・ロバートソンの
4作目のソロ・アルバム。』
前作の「MUSIC FOR THE NATIVE AMERICANS」が素晴らしかっただけに、
本作は賛否両論でしょう。打ち込みのリズムを使った無機質なサウンドに聴こえるし、
ギタリストとしてのロビーがほとんどフィーチャーされていないし...で、
聴く側としてはかなりフラストレーションのたまる作品ではないでしょうか。
この作品に込められたメッセージは我々日本人のような単一民族には
わかりづらい部分も多々ありますが、「Sacrifice」ではインディアン居留地で起きた
FBI捜査官射殺事件の容疑者として囚われているレオナード・ペルティアへの
電話インタヴューを盛り込んでいます。不当に裁かれたレオナードの生々しい心情が
吐露されています。