『サンタナやチック・コリア、サンボーン、ディジョネット、スタンリー・クラーク、
トニー・ウィリアムス等と繰り広げられるスーパー・セッション!
まさしく70年フュージョン・ムーヴメントの記念碑アルバム!!』
マハヴィシュヌ・オーケストラのビリー・コブハムやジェリー・グッドマンをはじめ
過去に関わってきたミュージシャンが多数参加。これだけの面子を集め、1ヶ月ほどで
制作したのですから、かなりの調整の苦労もあったことと思います。
1曲目の「New York On My Mind」はコブハムやグッドマンが参加しているだけあって、
往年のマハヴィシュヌのコンセプトを充分感じさせ、懐かしい想いに浸りきれます。
またコリア、クラーク、ディジョネットとのクァルテットでの
「Do You Hear The Voices That You Left Behind」でのマイルス・グループとも
リターン・トゥ・フォーレヴァーとも違うスピード感あふれるギターとスタンのベースは
素晴らしいです。チックはエレピの他にムーグなどもプレイしており、この辺りは
ちょっと時代を感じさせますが...。
第2期マハヴィシュヌ・オーケストラを解散させた後、シャクティなどのアコ物を経て
「エレクトリックに戻ったぞ!」という意気込みを感じさせる作品です。ただ曲によって
ユニットが替わるため、マハヴィシュヌ時代のような宗教性を感じる部分はありませんが、
当時の「エレクトリック・ギタリスト」の第一人者であったことも事実です。
ラストの「My Foolish Heart」、この時代にスタンダードを取り上げるのは
ジョンとしては珍しく(というか記憶にない)淡々とソロ・ギターが展開されます。
(あまりジャズぽい味付けではありませんが)