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SAVOY BROWN 「GETTING TO THE POINT」     1968

 後にフリートウッド・マック、チキン・シャックらと共に「3大ブリティッシュ・ブルーズ・バンド」
と呼ばれたサヴォイ・ブラウンの2ndアルバムです。もちろんジャケはタイトル通り
迷路になっているオリジナル・ジャケです。(現在CDで流通しているモノは「おふざけジャケ」
にすり替わっています。笑)

 リーダーのキム・シモンズのギターはマックのピーター・グリーンやシャックのスタン・ウェブ
らに比べるとインパクトが弱いのですが、クリス・ユールデンという強力なヴォーカリストを
得て、この3バンドの中では黒さダントツです。

 全9曲中7曲がオリジナルで、カヴァーはマディ・ウォーターズの「Honney Bee」と
ウィリー・ディクスンの「You Need Love」の2曲で、マディのA-3「Honney Bee」で
ギターとベースだけをバックに静かに唄いあげるユールデンのヴォーカル、「あんたホントに白人?」

 本作での最大の聴きモノはB-1「Mr. Downchild」でしょう。これまた静かに始まるナンバー
ですが、シモンズのギター・ソロが盛り上げています。このギターの音は、スタジオの隅に
アンプを置き、対角地点でマイクロフォンで拾っているとか、ここでのユールデンのヴォーカルも
圧巻です。

 とにかく人の出入りの激しいバンドでしたが、この時期の作品はなかなかマジメに
作られていました。