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「FLEETWOOD MAC」     1968

 通称「PETER GREEN'S FLEETWOOD MAC」と呼ばれるマックのデビュー作です。

 70年代の初め頃にジョン・メイオールやサヴォイ・ブラウン、チキン・シャックなど
と共に買い集めたアナログ盤ですが、今のCDにはボートラが7曲も入ってるそうです。

 メイオールのブルーズブレイカーズにいたピーター・グリーンとジョン・マクヴィー、
ミック・フリートウッドの3人にジェレミー・スペンサーを加えたこのバンド、
ひたすらブルーズを追究し、ピーターとジェレミーの二人のギタリストを擁してましたが、
一口に「ブルーズ」といってもこの二者の指向が大きく違うため、二人揃ってギターを
弾いている曲は半分もありません。

 ジェレミーのスライドが縦横無尽に走りまくるA-1「My Heart Beats Like A Hammer」
ダウンタウン・ブギウギ・バンドの「スモーキン・ブギ」にも借用された
A-5「Shake Your Moneymaker」、そしてA-4「Hellhound On My Trail」の
ピアノ弾き語りも当時は意外性大でした。

 一方、ピーター・グリーンはA-2「Merry Go Round」でのタメを利かしたギター、
そして後の名曲「Black Magic Woman」の下敷きとなったマイナー・ブルーズ、
B-3「I Loved Another Woman」などがお得意のスタイルでしょう。

 当時のブリティッシュ・バンドはみんなブルーズをマネして育ったのです。
同じ英国人ギタリストでもカントリーに走ったアルバート・リーのような異端児も
いますが。(笑)

 当時から私の中のギター・ヒーローはピーター・グリーンでした。ですから
ピーター以降のマックはまったく別モノのような気がします。