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JOAO GILBERTO 「三月の水」     1973

 『ボサノヴァ最大のシンガー/ギタリスト、J.ジルベルトの代表傑作。
究極のリラクゼーション音楽。』

 上のコピーの言い回しにはちょっと抵抗がありますが...。

 原題はセルフ・タイトルですが、邦題は「三月の水」となります。73年発表ですが、
日本初CD化は2002年でした。

 曲によってはささやかなパーカッションやミウシャのヴォーカルが入ったりしますが、
もうジョアンの弾き語りといってもいいでしょう。

 最近、疲れた時の定番曲は「三月の水」です。この曲を聴いていると体の力が
フーッと抜け、聴き終えるとそこに無防備な自分がいることに気が付くような感じです。
ジョアンのライヴは観たことがないくせに、何故か自分の目の前でジョアンが
ギターを爪弾きながら唄ってくれてるような錯覚に陥ってしまいそうです。

 続く「Undiu」、「ウンデュー、ウンデュー」と、ギターの伴奏に合わせて
スキャットのように唄われる曲、ギターのコード運びのみに集中して耳を傾けてみましょう。
このリラックス感とコードの美しさ、まるで催眠術にでもかかったみたい...。

 そしてカエターノ作「夜明けのベランダ」はジョアンにしては珍しいアルペジオでの
伴奏で、それが作用してか、これまた「僕のために唄ってくれてる...」
と図々しくも錯覚してしまいそうです。