イメージ 1

PAUL WINTER & PAUL HALLEY 「WHALES ALIVE(鯨の詩)」     1987

 『鯨と人間が音楽で結ばれた。
深い海の底から聴こえてくる、ざとう鯨の歌に
パイプオルガンとソプラノ・サックスが伴奏をつけ、
この地球に生まれた喜びを分かち合う傑作。』

 1968年に鯨の声に出会って以来、鯨やイルカ、アザラシらとのセッションを
試行錯誤してきたポール・ウィンターがポール・ヘイリーのパイプオルガンを得て、
1987年NYの聖ヨハネ大聖堂で録音されたものです。

 とくに序曲である「鯨は泣かない」の後半、アコギのアルペジオが加わり、
ポールのソプラノが歌い始めるところなどはまさに「セクシー!!」
この序曲で朗読されているのはD.H.ローレンスの「Whales weep not!」です。

 ライナーによると、ポールは大聖堂の席に座り、片方の耳でオルガンの音を聴き、
もう片方ではヘッドフォンで鯨の音を聴きながら即興でソプラノを吹いたそうです。
人間の出す音と動物の肉声との融合から生まれる不思議な音楽に
深く心を動かされたのを今でも憶えています。