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PENTANGLE 「THE TIME HAS COME」     1967-73

 『英国3大フォーク・グループのひとつと謳われたペンタングル全盛期の活動を
網羅した4枚組CDBOX』

 バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンの2人のギタリストを擁し、
ジャッキー・マクシー(vo)、ダニー・トンプスン(b)、テリー・コックス(ds)
の5人からなるグループの初BOXです。

[DISC-1] 1967~69年のスタジオ録音
 
 1st「PENTANGLE」、2nd「SWEET CHILD」、3rd「BASKET OF LIGHT」
からのセレクションと未発表曲。
 
 デビュー・アルバムの没テイク「Poison」、ここではジョンのエレクトリック・ギターと
バート&ジャッキーのヴォーカルがかなり異質だった為、ボツになったのでしょう。
ジョンが早くからエレクトリック・ギターに取り組んでいたことがわかります。
後にはエレクトリック化やシタールや古楽器などいろんなものを取り込むジョンでしたが
1stアルバムの中では、取り巻きの曲と違和感があったんでしょうね、やっぱり...。
 
 1968年BBCのジョン・ピール「トップ・ギア」でのセッション・テイク
「In Your Mind」「Sovay」「Hunting Song」も収録されています。
また3rdアルバムに収録された「Light Flight」が英国で初めてカラー放映された
連続ドラマのテーマ曲であることも明らかになりました。「TAKE THREE GIRLS」という
ドラマで、当時のトレンドを先取りした内容で、そのテーマ曲に抜擢され、あらゆる
メディアで注目される存在になりました。ドラマの内容を意識してか、いつになく
明るく軽やかに唄うジャッキーでした。

 初期のペンタングルの魅力の一つとして、バート&ジョンのギターをフィーチャーした
インストが挙げられます。ここでは「Waltz」「In Time」などが収められていますが、
ここまで対等に、かつスリリングに渡り合うツイン・ギターは後世のロック界を
振り返ってみても、なかなか存在しないでしょう。後にジョンはシタールや
エレクトリック・ギターを多用し、徐々に2人の緊張感が失われていくことになりますが...。