87年の「Mt. Fuji Jazz Festival」でオーディエンスを大いに沸かせた
ドン・プーレンとジョージ・アダムスのカルテットで、プーレン&アダムスと
ドラムスのダニー・リッチモンドはミンガス・スクールの卒業生です。
このプーレンとアダムス、どちらもアヴァンギャルドなプレイをする一方、
あの「Song From The Old Country」ではかなりメロディアスな、そして
特に日本人の好みそうな曲で、以降「Mt. Fuji」の定番となりました。
プーレンの両手の拳にはいくつものバンソウコウが貼られていましたが、
彼の拳を表に裏に転がす奏法で、バンソウコウもすぐとれてしまい、
鍵盤が血まみれになっていたのが痛々しかったです。
そのプーレンもアダムスも、90年代初頭に相次いで亡くなってしまいました。
プーレンの拳が転がる「Song From The Old Country」はやはり名曲です。