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SELECAO SAKAMOTO DE BOSSA NOVA : 「O BRILHO DO TEMPO」     2001

 坂本龍一氏のボサノヴァ・セレクションです。教授はジョビンを
ドビュッシー、ラベル、サティ、ガーシュイン、コール・ポーターなどと
同列に捉え、「20世紀の偉大なる作曲家たち」と括っています。

 本アルバムには16曲が収録されており、内訳は
アントニオ・カルロス・ジョビン 11曲
ジョアン・ジウベルト(ジルベルト) 3曲
エリス・ヘジーナ(レジーナ) 1曲
ハービー・マン 1曲
という内容ですが、ハービー・マンとジョアンの1曲はジョビン作のため
ジョビンの曲は16曲中、13曲となっています。
いかに教授がジョビンに傾倒していたか、がわかるでしょう。

 有名どころを中心にセレクトされていますが、異色なのは
「ヴァルサ・ヂ・ポルト・ダス・カイシャス」と「ボト」の2曲のジョビンの作品でしょう。
前者はピアノ、フルート、チェロを含んだ室内楽のような曲で、
さすがクラシックを勉強なさった教授ならではの視点でのセレクションです。
一方、後者は元ジウベルト夫人のミウシャとのデュエットで、
アフリカのビリンバウという弦楽器を使い、アマゾン流域の大自然を
表現した曲です。

 リオの音楽をヨーロッパ文化と同列に並べ、永遠の輝きを感じさせる
教授の見事なセレクションには参りました!


 収録曲

 ジェット機のサンバ(A.C.ジョビン)
 ヂサフィナード(A.C.ジョビン)
 ワン・ノート・サンバ(ハービー・マン)
 太陽の道(A.C.ジョビン)
 ヴァルサ・ヂ・ポルト・ダス・カイシャス(A.C.ジョビン)
 ボト(A.C.ジョビン)
 アンジェラ(A.C.ジョビン)
 白と黒のポートレイト(ジョアン・ジウベルト)
 夏のうた(ジョアン・ジウベルト)
 ベサメ・ムーチョ(ジョアン・ジウベルト)
 或る女(エリス・ヘジーナ)
 ごらん、マリア(A.C.ジョビン)
 バラに降る雨(A.C.ジョビン)
 歌をもっと(A.C.ジョビン)
 愛の語らい(A.C.ジョビン)
 サビア(A.C.ジョビン)