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NEIL YOUNG 「HEART OF GOLD」     2005

 『孤高のカリスマ "ニール・ヤング" の集大成がここにある!
アルバム「プレイリー・ウィンド」発売を記念した感動のステージを映像化!』

 アルバム「PRAIRIE WIND」発表前のライヴ映像です。同アルバムからの曲と、
過去の代表曲を加えたDisc-1、そして本ムーヴィーができあがるまでの
いきさつをニールや監督のジョナサン・デミらが語るDisc-2の2DVDです。

 Disc-1での「No Wonder」でのエミルゥ・ハリス、妻のペギー、
ダイアナ・デウィットのコーラス隊、そしてナッシュヴィルのフィドラー、
クリントン・グレゴリーも参加。
「This Old Guitar」ではエミルゥとデュエット。そういえば
このコンサートではいつものD-45ではなく、D-28という古いギターを
使ってます。なんでも30年ほど前に手に入れたハンク・ウィリアムズの
「Old Guitar」だとか...。

 ところで皆さんは「ブルーム」または「ブルーミング」なる楽器を
ご存知でしょうか?私はその演奏風景を初めて観ました。第2部の
「Harvest Moon」です。文字通り、箒でマットを掃く音でリズムをとってます。

 同じく第2部では本DVDのタイトルにもなっている「Heart Of Gold」や
「Old Man」「Comes A Time」などが唄われ、あの70年代サウンドが
そのまま蘇って来ます。ベン・キースのスティールはこのコンサート(第1部、2部を通して)
では、まさに欠かせない存在です。そしてニールが6弦バンジョーを弾きながら
唄う「Old King」、当時のアルバム「HARVEST」の中の「Old Man」では、
この6弦バンジョーをジェイムズ・テイラーが弾いていたそうです。

 そしてニコレット・ラースンに捧げられた「Comes A Time」、
出演者全員がギターを抱えて並ぶ姿はまさに圧巻!!欲を言えば、
クリントンのフィドルももっとフィーチャーしてくれればよかったのに。

 Disc-2に収められている1971年の「ジョニー・キャッシュ・ショー」で
キャッシュに「未来を担う若者」と紹介されたニール、弾き語りで
「The Needle And The Damage Done」を唄います。
ここでの映像は、座って唄う、見慣れたスタイルですが、Disc-1の
本編では立って唄ってますね。

 さて、アルバム「PRAIRIE WIND」が発表された時、
「HARVEST」「HARVEST MOON」につながる「3部作の完結編」という見かたが
されていましたが、今改めてこのショーの様子を観ると、
「HARVEST」から「HARVEST MOON」に至る間に「COMES A TIME」をはさみ、
「ナッシュヴィル4部作」とたらえたほうが自然のような気がしてきました。
   彼が使用してるギターも、ハンクゆかりのD-28であること、
   全員がギターを抱えて並ぶ姿が昔のフォーク・ムーヴメントを想わせること、
   そして、ここはライマン・オーディトリアムであること...。

 久々に心地良い感動を覚えた音楽映像でした。