かなりのセールスを記録したアルバムにもかかわらず、
J.Bファンの間ではそれほど人気が高くない作品だそうです。
(私は熱烈なファンではありませんが、本作が一番好きです。)
ファンが歓迎しなかった要因の一つは
A-1のタイトルに「Disco」という単語があり、
時代に迎合してしまったから...とか、
そう言われればファルセットを多用している...とか、
ギターよりもキーボードが目立ってしまっている...
というのもあるかも知れませんね。
やっぱり繰り返して聴いてしまうのは、
A-2「Hold Out」とB-3「Hold On Hold Out」ですねぇ。
表面上は甘すぎる歌詞のように見えますが、
実はかなり深いところで物事を見つめているようです。
そしてB-1「Of Missing Persons」、ローウェル・ジョージのことを
ローウェルの子供に話して聴かせる、というスタイルです。
ローウェルの子供といえば、
THE BIRD AND THE BEEのイナラ・ジョージですね。
リリースを重ねるにつれ、サウンドが洗練されてきたジャクスンですが、
それに対して「素朴さ」とのバランスがとれた最後の作品という気もします。
(この後、だんだん素朴さが感じられなくなる...。)
それにしてもディヴィッド・リンドレーとローズマリー・バトラー、
この二人はポイント高いですねぇ。