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JOAO GILBERTO 「BRASIL」     1980

『ブラジルの、そしてバイーアの豊かな土壌に実った音楽の果実。』

 ジョアンが、カエターノ・ヴェローゾとジウベルト・ジウを
「召集」して作った作品。

 1曲目の「ブラジルの水彩画」、原曲は「サンバ・ブラジル」という
超有名なコマーシャルな感じの歌ですが、ジョアン、カエターノ、ジウベルトが
唄いまわすとこんなに美しい曲に。
ヴォーカルやギターに絡むストリングス、これも美しい!!
ホント、どこを切り取ってもひたすら美しい...。

 そして2曲目のジャズ・スタンダード「All Of Me」のリズムの刻みも
絶妙なり。時々入ってくる音数の少ないピアノにもハッとさせられます。

 トロピカリズモを体験したカエターノ、その妹のマリア・ベターニア、
そしてジウベルト・ジウを召集して作られた意義以前に、
美しさに酔いしれてしまう名盤です。