ブルーノートの看板ギタリストと言っていいくらいの人です。
ブルーノートでは、リーダー作26枚(アート・ブレイキーの27枚に次ぐ)
70回以上のレコーディング・セッション(リー・モーガンに次ぐ)
を行った人でした。
本作はオルガンにジャック・マクダフ、テナーにユセフ・ラティーフ、
ドラムスにアル・ヘアウッドを従えた作品で、
彼独特のシングル・ノートでのアドリブが聴けます。
オルガンも派手さはないものの、グラントのギターと合ってるようです。
(というか、当時はグラントがジャック・マクダフのバンドにいたから当然か?)
しかし、「My Funny Valentine」での音の少なさは何なんでしょう。
ユセフ・ラティーフのフルートが邪魔なくらいに感じます。
そして圧巻はブルーズ「Blues In Maude's Flat」、
どうも緊張感のない、たどたどしささえ感じるギター、
これが彼の最大の魅力でしょう。
インタープレイを期待する向きには少々モノ足りないかも。
ユセフ・ラティーフの本名は "ビル・エヴァンス"・・・「へぇ~!」