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MAHAVISHUNU ORCHESTRA 「APOCALYPSE」     1974

 メンバーをすべて一新してしまったジョン・マクラフリン率いるマハヴィシュヌ・オーケストラ。
バンドの楽器編成は踏襲しており、ヴァイオリンにジャン・リュック・ポンティ、
ドラムスにナラーダ・ウォルデン、キーボードにゲイル・モラン、
ベースにラルフ・アームストロング、そしてロンドン交響楽団を従え、
ジョージ・マーティンをプロデュースに迎えたアルバムです。

 あのハイ・パワー&ハイ・テンションのマハヴィシュヌ・オーケストラに
シンフォニー・オーケストラが加わるとどんな風になるんだろう?
と、当時、不安ときたいが交錯する中、聴いたものです。
期待に反して、穏やかに始まった「Power Of Love」に続く「Vision Is A Naked Sword」での、
パワフル&ヘヴィーな流れ、ん? ちょっと違う!? ドラムスが軽い!? 
ビリー・コブハムとはかなり違う!?
というわけで聴き進むうちに、第1期マハヴィシュヌよりもロックぽいというか、
プログレぽいサウンドに仕上がっているのに気付きました。
第1期マハヴィシュヌはマクラフリン、グッドマン、コブハムの3人がそれぞれほぼ均等に露出していたのに対し、
第2期のポンティとウォルデンはかなり控え目。
ジャジーなインプロヴィゼィションもそれほどなく、クラシカルな部分も表現化していなくて、
やはりロックですかね。
でも当時流行った「シンフォニック・ロック」とは明らかに一味違う壮大なスケールのサウンドでした。