アナログ時代は「幻のレコード」と言われ、98年にCD化されましたが、現在は廃盤ぽいです。
ブルーズとブリティッシュ・フォークの微妙なブレンド具合は、
ペンタングルのジョン・レンボーンにも通じるところがあり、
そのジョンがプロデュース、そしてシタールとハーモニカで参加しています。
ピート・シーガーの「One Grain Of Sand」をカヴァーしていますが、
ジョン・レンボーンのシタールも入り、アレンジなどもまったくジョンのスタイルで、
70年代の「FARO ANNIE」あたりを想い起こさせます。
また自身の作品でもあまりハーモニカ・プレイは披露しないジョンが、
ハーモニカ・ソロをとったタイトル曲「Right Now」、ジョンって結構ハーモニカいけますね。
あらら!?気が付いたらジョンの話題ばかり...。
とにかくウィズ・ジョーンズ自身はホント地味なシンガーで、
本アルバムでも自身の作品は3曲(うち2曲は共作)しか発表しておりません。
ウィズの友人であるアラン・ターンブリッヂが6曲提供しており(うち2曲はウィズと共作)、
特に「Mary Go Round」での変化のあるメロディ・ラインは
淡白なウィズのヴォーカルを引き立てて余りあるものです。