『昨年リリースされた「ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト」に続く、
ニール・ヤング "アーカイヴス・シリーズ" 第2弾は、名曲満載の、
1971年カナダ・トロントでの、ソロ・アコースティック・ライヴ・アルバム。』
この時期のニールのブートは何種か聴いてますが、
ピアノ弾き語りの「A Man Needs A Maid ~ Heart Of Gold Suite」は初めてです。
翌年に発表されるアルバム「HARVEST」に収録されることになるこの2曲はメドレーで組曲形式に演奏され、
まさに「プロト・タイプ」のような感じです。
過去のこの時期のブートに聴かれる「Heart Of Gold」は「HARVEST」収録ヴァージョン同様、
アコギとハーモニカの弾き語りですので、煮詰まった時点でのヴァージョンと
このプロト・ヴァージョンを聴き比べると面白いです。
他にも発表前の「HARVEST」から4曲、未発表曲の「Journey Through The Past」「Love In Mind」
「See The Sky About To Rain」なども演奏されており、
この3曲は未発表ながら当時のステージでは欠かせないナンバーとなっていました。
また、もう一つの未発表曲は「Bad Fog Of Loneliness」で、
これだけは他のブートでも聴かれず、私も初めて聴く曲です。
当時25歳のニールの伸びやかなヴォーカルも若々しく(ピーター・バラカンさんはこの声が嫌いだそうで)完成された曲(「On The Way Home」「Helpless」「Ohio」...など)と「HARVEST」収録のプロト・タイプ、そして未発表曲と、様々な楽曲が楽しめる音源です。
しかし、ブートで聴けるニールのピアノはあまり上手とは言えませんでしたが、ここでのピアノは結構うまくなってる!?