1985年にダラスで行ったコンサートの模様が伊盤の「MY FOOLISH HEART」と「TIME AFTER TIME」の2枚に、
フレッド・ロールストン名義の「WOULD YOU BELIEVE」の計3枚に収められています。
チェット名義の2枚は所有しているのですが、フレッド名義のものはまだお目にかかったことがありません。
こちらにはジェイムズ・テイラーの「Don't Let Me Be Lonely Tonight」や
「Georgia On My Mind」なども収録されているらしく、かなりそそられる内容です。
(チェットがそれらを唄っているかどうかは不明です。)
さて本盤はフレッド・ロールストン(vib)のカルテットに、チェットと、
マーサ・バークスという黒人女性ヴォーカリストを加えたステージで、
どのようないきさつで実現したのかはわかりませんが、ちょっと珍しい編成です。
晩年にありがちな危なっかしいヴォーカルとスキャット、
それを補うに余りあるトランペット・プレイがタイトル曲A-2「My Foolish Heart」のソロで聴けます。
リリカルなチェットには珍しくエモーショナルな「ハッ!」とするようなソロを展開しています。
A-2「My Foolish Heart」、B-3「But Not For Me」で唄い、
その他、インストB-1「Solar」、B-2「My Funny Valentine」、
そしてマーサが唄うA-1「Girl Talk」、A-3「The Lady Is A Tramp」の6曲で構成されています。
カルテットのメンバーは知らないミュージシャンばかりですが、ソツなくこなしているようです。