『デヴィッド・クロスビーとその仲間達・・・美しい饗宴が今ここに・・・』
1993年にウィスキー・ア・ゴー・ゴーでライヴ録音されたもので、肝臓移植の順番待ちだったそうです。
1曲目の「In My Dreams」と、2曲目の「Rusty And Blue」(新曲)を聴くと、
70年代のクロスビーらしい幻想的なサウンドが甦ってくるようです。
この2曲はジェフ・ピーヴァーのギターのバッキングで唄われており、
アルバム後半ではバンド・スタイルで「Almost Cut My Hair」「Deja Vu」「Long Time Gone」
「Wooden Ships」などのオキマリの名曲もプレイしています。
「Almost Cut My Hair」ではブラック・クロウズのクリス・ロビンスンに唄わせていますが、
クロスビーの迫力の後ではかなり影が薄いです。
これらのバンド・サウンドでは、ジェフ・ピーヴァーのギターとマイク・フィニガンのキーボードが
かなりいい味付けをしており、もちろんグレアム・ナッシュも参加しており、
とても即席バンドとは思えないほどのまとまりを見せています。
コーラス・ワークはグレアムとキップ・レノン、マイク・フィニガンで、CSNのようにはいきませんが、
とにかく素敵なサウンド、素敵なアルバムです。
クロスビー・ファンにはたまりませんな。