『ロンドンの "ダーク・ストリート" から始まった物語は今、ロック界の伝説へと名を変える。
熱いアイリッシュ魂を独自のエモーショナルなスタイルで表現し続けるザ・ポーグス初のベスト・アルバム。』
「アイリッシュ・トラッド・パンク」と表現されがちなバンドですが、
文字通りトラッドを感じる部分と、パンキッシュな部分が混在した作品群です。
疾走感あふれるナンバーが彼らの最大の魅力には違いないのですが、
私的には「ニューヨークの夢」「ダーティ・オールド・タウン」
「レイニー・ナイト・イン・ソーホー」「セイリング」といったミディアム・テンポで唄う
シェイン・マクガワンが好きです。
カースティ・マッコール(イワン・マッコールの娘)とデュエットしている
「ニューヨークの夢」では、仲が良かった頃のクリスマス・イヴの回想シーンから始まり、
罵り合う現在、でもお互いに必要とし合ってる...ということを再認識する男と女の歌、
飲んだくれのシェインからは想像もつかないくらいロマンチックな歌です。