『スタン・ウェブ率いるチキン・シャックのセカンド・アルバム。フレディ・キング等のブルースに強い影響を受けたスタン・ウェブのギターが冴える傑作。このアルバムを最後にクリスティン脱退。』
曲頭のスタン・ウェブらによるおふざけ調のナレーションが面白い作品です。(近年のリマスター盤にはすべてカットされているらしい)スタンとクリスティン・パーフェクト(後のクリスティン・マクヴィー)がヴォーカルを担当し、ブラスなども導入したブルーズ・ロックです。フリートウッド・マックやサヴォイ・ブラウン、クライマックス・シカゴ・BB、ブルーズブレイカーズなどと共に60年代末の英国のブルーズ・ロック・ブームを築き上げたチキン・シャックは、中でも一番ひたむきだったバンドではないでしょうか。
ハウリング・ウルフ、Tボーン・ウォーカー、フレディ・キング、リトル・ウォルター、BBキングなどの曲をカヴァーし、オリジナルも交えて構成されていますが、いかしたイントロのオリジナル「The Right Way Is My Way」、ウルフの「Tell Me」などでのスタンのヴォーカルは一生懸命さが伝わり、彼らのブルーズに対する情熱が窺い知れます。曲間のナレーションも最高!!
ただ、クリスティン・パーフェクトの存在意義が??? 本作を最後にジョン・マクヴィーと結婚し、フリートウッド・マックへ移籍。クリスティンが加わったマックはブルーズ・バンドから大きく形態を変えてしまう...。