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ROBERT CRAY 「TIME WILL TELL」     2003

 エレクトリック・シタールをプレイしたり、
ストリングス(なんと、タートル・アイランド・ストリング・クァルテット)を導入したりと、
いくつかの新しい試みがなされています。

 また収録曲10曲のうち、クレイが5曲、他のメンバーの曲も5曲採用しているところが興味深いです。
クレイ以外のメンバーはすべて白人で、従来のブルーズ&ソウル路線にポップ色が加わった分、
作風の幅が広がったようにも思えます。

 「Lotta Lovin'」では久々に弾きまくってます。
特有のハーフ・トーンに少しばかり "泣き"をブレンドし、後半盛り上がりを見せます。
逆に、クラヴィネットの耳障りな「Distant Shore」のようなミス・マッチとも思える曲もあります。
しかしすべてはラストの「Time Makes Two」でのクレイの歌唱と、
ストリングスをバックにしたギターの素晴らしさで帳消しとなります。