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 「VELVET DARKNESS」 by ALLAN HOLDSWORTH     1976

 『きわめてコンテンポラリーな感性と美学を引っさげて登場したスリリングなギタリスト、
アラン・ホールズワースのデビュー・アルバム!!』

 テンペストやソフト・マシーンといったロック・フィールドで活躍していたアランの
CTIからのデビュー・アルバムです。
アラン・パスカ(キーボード)、アルフォンソ・ジョンスン(ベース)、
ナラーダ・マイケル・ウォルデン(ドラムス)という布陣で、全曲アランのオリジナルです。

 今でこそウルトラ・テクニックで知られるアランですが、
テンペストの1stや本作でも聴けるように、メロディアスなフレーズが彼の特徴です。
エレクトリック、アコースティックを問わず、メロディ・ラインを大切にするギタリストでした。

 一聴してジェフ・ベックをさらにジャズぽくしたようなサウンドですが、
アコギや自身のヴァイオリンばども含め、メリハリのある構成となっています。
特にA-2「Floppy Hat」でのアコギ・プレイの美しさ、
B-1「Velvet Darkness」の正確なエレクトリック・プレイなどが印象的です。

 当時はクロス・オーヴァー・サウンドが華やかなりし時代、
CTIのクリード・テイラーもその辺を意識して、テクニックを前面に出させず、
メロディアスなギター・プレイを心がけたのでしょうか。
アコースティックはともかく、アランのエレクトリック・プレイはこんなもんじゃないぞ!って思ったものでした。