デビュー以降の80年代のダイジェスト盤です。
ポップスなどを取り上げた90年代以降の作品が脚光を浴びがちですが、
そのバック・グラウンドには、このようなジャズやR&Bなど多彩なスピリットが
反映されていることが窺い知れる音源です。
マイルスやエヴァンスでお馴染みの「Blue In Green」にカサンドラ自身が詩をつけ、
ジャン・ポール・ブレリーのギターのバッキングに、
グラチャン・モンカー・3世のトロンボーン・ソロをフィーチャーし、
時にはサラ・ヴォーンを思わせるような唄いっぷりで、彼女の持ち味がよくでたナンバーに仕上がってます。
どの曲もオーソドックスなジャズ・シンガーとしてのカサンドラを味わえます。