『当時メンバーが生活していた家 ”エンジェル”にトラックが
突入する事故のてん末を描いた表題曲も楽しい六作目。
トンプソン=スウォーブリック作ながら自身の脱退によって
トンプソンが録音に参加しなかった「ジャーニーマンズ・グレイス」に
トンプソンが参加した貴重な音源をボーナス・トラックとして追加。』
リチャード・トンプスンが脱退し4人組として再出発したフェアポート、
インスト・ナンバーをはさみ慌しく制作されたアルバムで、話題に
あがることの少ない作品ですが、スウォーブが完全にリーダーシップを
とり、よりトラッドな方向へ向おうとしています。
「ジャーニーマンズ・グレイス」の『トンプスンがいないヴァージョン』
と『トンプスン込みヴァージョン』が収録されてます。前者ではサイモン・ニコル
が替わりにギターを弾いてます。後者では当然トンプスンのギターと
スウォーブのフィドルの掛け合いが聴けます。そして何よりもトンプスンの
あの野太い声のバック・ヴォーカルが聴けます。
このメンバーでもう1枚「ジョン・ババクーム・リー」という
コンセプト・アルバムを半年もたたないうちに作っちゃいます。