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 「WALKING MAN」     1974

 『いつも心に響く陽だまりの温もり・・・それがJ.T.の音楽。
おなじみのアコースティック・サウンドに都会的なセンスも加わった、
素晴らしきエヴァー・グリーン・アルバム』

 ピーター・アッシャーやセクションの面々と袂を分かち、
デヴィッド・スピノザをプロデューサーに迎え、ニューヨーク録音の
アルバムです。前作「ONE MAN DOG」にその前兆がありましたが、
本作にもブレッカー・ブラザーズらが参加してます。

 結婚し一児の父親になり、幸せ一杯のジェイムズ、どこが
変わったかというと、初期のJ.T.に感じられたような
「孤独感」とか「疎外感」「寂寥感」みたいなのが無くなり、
「落ち着いてしまった」という感じが私にはするのです。
NYサウンドも相成って、かなり「大人のサウンド」に変貌
しつつあります。

 本作からは特にヒット曲も出ませんでしたが、「Me And My Guitar」
でのJ.T.とヒュー・マクラッケンのアコギ・デュオと
スピノザのエレギ、そしてマクラッケンのハーモニカが
都会っぽくもあり、どこか田舎ぽくもあって好きです。アコギ弾き語りの
「Daddy's Baby」だけは昔のままのジェイムズでした。

 あ、マッカートニー夫妻も2曲ほどバッキング・ヴォーカルで
参加してますし、カーリーももちろん参加してます。プロデューサーを
降りたピーター・アッシャーも加わってるんですよね。